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建て替え工事が進む呉市役所 新庁舎

2015年03月21日 02:48

201503kure_city-10.jpg





呉市は現在2013年春から、老朽化した現在の庁舎に代わる新庁舎の建設を進めています。
【呉市】:新庁舎建設


以前から気になっており、なにか機会があれば行ってみたいと思っていたところ、
呉線にこれがデビューしたので乗るのも兼ねて行ってきました。

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JR西日本が広島地区に集中投入する新型車両「227系:Red Wing」です。
前回詳しく書いているのでほどほどにしますが、やはり静かで快適です。
ただ線路の状態によるのか、山陽線内よりは揺れが大きかった気がします。
呉から広島までのほぼすべての駅で、駅名標がラインカラーをまとったものに変更されていました。
矢野・坂・呉等の主要な駅では案内サインまで新しくなっています。
山陽線ではまだほとんど変わっていませんが、なにか事情があるのでしょうか。


話を戻します。
現在の呉市役所は呉市中央4丁目、「中央公園」に隣接して建っています。



呉駅から徒歩で15分、バスで8分程の距離です。
新庁舎は現在の敷地のすぐ南側の公民館跡地に建設されています。


kure_cityhall-image1.jpg
完成予想図呉市HPより)


kure_cityhall-heimen.jpg


新庁舎は地上9階建ての「庁舎棟」、4階建て「議会棟」、3階建ての「市民ホール」、6階建ての「公用車駐車場棟」
の4棟で構成され、総延床面積は約3万8500平方メートルです。
建物はS造(一部RC・SRC)で、免震構造が採用されています。
事業費は約130億に上りますが、2010年度(平成22年度)から年5億円の建設基金の積立を始めていた他、
平成の大合併による合併特例債を活用します。
(返済の7割を国が負担します。)


イメージ図とほぼ同じ角度となる、「蔵本通り」南東側から撮影しました。

201503kure_city-9.jpg

冒頭に書いたように工事は一昨年の春から始まっています。
鉄骨造の躯体は既に最上部の9階まで到達し、外装の取り付けも一部始まっていました。


蔵本通りから低層部分を。

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倉橋島の御影石を用いたというカーテンウォールユニットが取り付けられています。
呉市HPに完成イメージが複数紹介されていますが、非常に重厚さとモダンさが感じられて良いですよね。
好きな建築の一つになりそうです。


東側から。

201503kure_city-5.jpg


201503kure_city-6.jpg

完成時の姿をイメージ出来るまでになっています。
北側の高層部には白いルーバーが既に設置されていました。


北西側から。

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奥が先ほど紹介していた東側「庁舎棟」、手前がまだ外観は見えていない「議会棟」になります。
それから左手に少しだけ見えている建物が現在の呉市役所です。


現呉市庁舎を西側真正面から見てみました。

201503kure_city-3.jpg

何かに見えませんか?
太平洋戦争では軍都として栄え、あの世界最大の戦艦「大和」を製造した呉。
1962年に竣工した現在の市役所はその大和をモチーフにして建設されているのだそうです。
手前には庁舎建設の間臨時で使用するための駐車場が整備されているのですが、これが甲板の様に見えるのもまた面白いです。

現庁舎はすぐ南側に建設している新庁舎が完成した後解体され、駐車場になります。
(臨時駐車場は都市公園内なので緑地に。)
呉に訪れることがあれば、大和ミュージアムとともにこれも写真に収めておくのもいいかもしれません。


中央公園を挟んで、新庁舎西側から。

201503kure_city-2.jpg

かなり迫力がありますね。
ちょうどこの真ん中が市民ホールになります。市民ホールは571席を確保するホールで1・2階は396席は収納が可能な可動式です。
まだ姿を現していない駐車場棟は、4月から工事が始まるようです。


呉市役所新庁舎は2015年12月末の竣工予定です。
重厚な外観が出来上がるのが楽しみです。
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  • 建て替え工事が進む呉市役所 新庁舎(2015/03/21)


コメント

  1. | URL | -

    Re:建て替え工事が進む呉市役所 新庁舎

    現在の庁舎が大和をモチーフとは知りませんでした。
    発想としては面白いですが。

  2. タミー | URL | -

    Re:建て替え工事が進む呉市役所 新庁舎

    遠方まで取材、本当にお疲れ様です。

     呉線の揺れが山陽本線と比較して大きく感じられたそうですが、呉線はローカル線ではなく幹線扱いの割には整備が遅れている為だと思います。

     私は、県外の生活が長く、県外の人との雑談の中で、妻の実家が呉で、帰省時に呉線は必ず利用するが今でも単線だと言うと「知らなかった」という驚いた様な返答が殆どで、その都度、他の地域の人々が当然だと考えられていることがなされていないことを思い知らされる気がしています。

     当然で、あたりまえの事が、なされておらず、利用者が少し我慢したら、少し工夫したら、使えなくもないのでそれ(利用者)に甘えて、対応が遅れていることを、あまりにも慣れきっている為なのか?諦めているのか?肝心の利用者自身からの厳しい苦情の声があまりあがらないのが不思議でなりません。

     企業、特に公共交通を担う企業の最も大切な使命は利用者の利便性、つまり公共の福祉であり、それは自己の利益に優先するものであるという大原則の認識が欠如していると言われても仕方がありません。


     それと、呉市役所の建替えがかなり進んでいる写真を拝見して驚きました。

     ここは、入札がなかなか決まらず、結局呉発祥の中堅ゼネコンの五洋建設さんが請け負われたと聞いています。

     地方創生で首都圏から企業の本社を地方へ移転する為の方策が検討されていますが、マツダスタジアム建設を担われた呉発祥の五洋建設さんや増岡組さん等の本社Uターン移転が可能となる受け入れ態勢を本気で検討して頂きたいと強く感じます。

     戦前は広島市と同程度の約40万人(一時は呉の方が多かったこともあった)の人口が合併により面積が増えても人口が流出し減少し続けている現状を打開する為にも是非企業の本社Uターン移転や関連する企業の本社・本店移転を押し進めて頂きたいと思います。

     JRシティーネットワ-ク内にある呉、岩国、廿日市、西条(東広島)等の各都市の発展が広島の広域都市圏全体の発展に繋がるもので、広島市だけ、広島の中心街だけの発展をいくら企画しても、タコが自分の足を食っているだけのことと同じで、その場凌ぎの開発にとどまってしまうと感じています。
    (勿論、同時進行で広域都市圏の核としての広島市街地の再開発をどう進めるべきなのかを検討しなければいけません)

     イズミの山西会長が著書の中で「長崎県知事と『ストップ ザ 天神』を合言葉として共に挑むことを誓い合ったのです。」と書かれており、これからの地方創生のあり方を考えさせられる内容でした。

     呉をとりあげて頂けて、ついつい日頃感じていることまでコメントして仕舞い大変失礼致しました。

    季候も良くなり来週あたりから桜の花も!

    取材、そして写真、楽しみにしています。

    頑張って下さい、宜しくお願い致します。


     

  3. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  4. たけちよ | URL | -

    いつも広島の情報ありがとうございます。私は呉人なので呉の情報も取り上げていただいてとても嬉しいです( ´∀`)
    呉市役所の状況も引き続きよろしくお願いします。
    そんなことより今日発生した若草町のザ・広島タワーの火災は本当に残念ですね…!駅前の好きなマンションの一つだったのでなんとか元の姿に修復してほしいところですが…(;_;)

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