permanent-area

スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




「広島ブログ」に参加しました!
クリックにて応援をよろしくお願いします(^_^)
広島ブログ

関連記事

広電のLRT化に向けて 制度の壁 【最高速度40km/h】

2014年05月15日 22:27

今回も路面電車の高度化に係る制度の問題についてまとめてみたいと思います。

過去の記事はこちらです。
広電のLRT化に向けて 胡町・八丁堀電停統合の提案
広電のLRT化に向けて 『急ぐ時はバス』?
広電のLRT化に向けて サイド/センターリザベーションの提案
広電のLRT化に向けて 制度の壁 【信用乗車方式】


前回は割増運賃(罰金)について定めた鉄道(軌道)運輸規程を取り上げましたが、
今回は軌道法に基づいた軌道運転規則に関して。
国内においてはこの規則により、併用軌道では運転速度は40km/h以下一つの編成長が30m以内という制限を受けています。
第四六条、第五三条
特に広島のような大きな都市で基幹交通を担うには、これらの規則で能力不足を引き起こしていると言わざるを得ません。

しかしながらこの軌道運転規則の第二条にはこのような記載もあります。

第二条  道路の路面に敷設する併用軌道の運転は、この規則の定めるところによつてしなければならない。ただし、特別の事由がある場合には、国土交通大臣の許可を受けて、この規則の定めるところによらないことができる。この場合において許可を受けた事項を変更しようとするときは、国土交通大臣の許可を受けなければならない。


"特別の事由がある場合には、国土交通大臣の許可を受けてこの規則に定められた以上のことも可能である"
と同じ規則に書いてあるんですね。
京都と大津を結ぶ京阪京津線には固定編成の60m級の車両が一部区間で道路上を走っていますし、
広島でも5000形グリーンムーバーは海外製ゆえ約30.5mの全長を持っています。

この規則は戦後間もない昭和29年、日本中に路面電車が走っていた頃にできたものです。
実際、広電にもその頃から走っているであろう車両はまだ数多く現役で走っているのですが、
グリーンムーバーシリーズのLRVは同じ「路面電車」とは呼べないほどの進化を遂げています。


速度制限について考えます。
そもそも時速40kmという速度制限は
○路面電車の制動距離が他の道路交通に比べて著しく長いこと
○目視で車両間の距離を確保する方式であること

これらの理由によって道路上の安全を確保するために設けられている制限である、というのが政府の見解だそうです。
平成11年、参議院にてLRTの普及に関する質問主意書が提出され、それに対する政府の答弁書が公開されています。
【参議院ホームページ】
質問第二八号
答弁書第二八号

グリーンムーバー以降の車両は加速性能はもちろん、減速性能も大きく向上しています。
通常のブレーキに加えて、パッドを直接レールに押し付ける「レールブレーキ」なるものが装備されていると聞きました。
現状のグリーンムーバーも含め国内を走るLRVが「他の道路交通に比べて制動距離が著しく長い」ということはないと思いますね。
ただ、実際にそれを使うかどうかは車内の乗客の安全性を考えると別の問題です。(バスも同じことが言えます。)

前方数百メートル(これは検討が必要)に車両がいない場合に
グリーンムーバークラス(5000形・5100形・1000形)に限り、市内線最高速度を50km/h程度に緩和しても全く問題はないと思います。
少し先の目標として提案したいです。

しかし、では今の状態のままムーバーの制限だけを50キロに緩和したところで大きな効果は得られないでしょう。
交差点では相変わらず右折車が軌道近くで待機していますし、電停の間隔も短いです。
車両数も増えてきたとはいえ、全体的に見てLRVの数はまだ足らないですしね。
緩和の申請をするには、優先信号の拡大と電停の統廃合、さらなるLRVの導入を済ませてからでないと難しい現実もありますね。

ちなみに軌道運転規則の第三条には、
新設軌道の運転に対しては鉄道運転規則を準用する、とあるので
最高速度40km/hという制限を受けることはないそうです。
つまり、新設する駅前大橋線では制度の上では40km/h以上の運転も可能である、と解釈しても良いのでしょうか。
将来を考えてもせっかくの新線ですから、センターリザベーション化しなるべく他の交通の影響を受けない形で整備していただきたいですね。


このまま編成長についても書きたいところですが、長くなりそうなので一度ここで切りたいと思います。
今回はこちらのサイトを大いに参考にさせていただきました。
【 まちをこわす「クルマ『中心』社会」、まちをつくる「LRT」 】: 「古い手縄」からの「縄抜け」は、できるっ!
軌道法やその他規則に関して気付かされることが多かったです。


>>続き
広電のLRT化に向けて 制度の壁 【全長30m以下】
スポンサーサイト




「広島ブログ」に参加しました!
クリックにて応援をよろしくお願いします(^_^)
広島ブログ

関連記事
  • 広電のLRT化に向けて 制度の壁 【最高速度40km/h】(2014/05/15)


コメント

  1. 485系 | URL | mQop/nM.

    仮に50km/hにしたところで数秒縮まるだけだけだと思いますが・・・

  2. 鯉党α | URL | -

    Re: タイトルなし

    おっしゃるとおりです(^_^;)
    優先信号拡大や電停の統廃合、軌道リザベーション化、信用乗車方式の採用まで行った時、40キロという制限が障害になると思い書いてみました。

  3. たく | URL | 2NU31nKA

    今のままでは

    最高速度の引き上げは認可されないでしょうね。速度計もない車両がたくさんあるようでは論外です。
    ヒロさんのブログと、こちらのブログで勉強させていただいています。広島都市圏最大の課題である交通問題、LRTはその柱となるものです。この広電のLRT化に向けてのシリーズには、大いに期待していますよ。

  4. BW`S | URL | xfGWKbWo

    最高速度の向上は、全くの新規開業ならいざ知らず、広島の状況ではかなり難しいと思います。
    でも、己斐から西観音町間とか海岸通り広島港間とか部分的には出来そうですね。

  5. Kakuzo Iwamura | URL | G168RoKk

    Re:広電のLRT化に向けて 制度の壁 【最高速度40km/h】ーーー自動車排斥の掛け声は勇ましいが。

    広島電鉄の損益計算書と貸借対照表を過去10年分にわたってpdfでネット公開すべきです。富山LRTは既存JR線路・電柱・電停を引き継ぐ幸運にめぐられながらも開業8年ほど経過したH27年度でも依然として約2億円の税金投入しなければ最終損益が黒字にはならないんですよ。富山LRT株式会社をネットで調べてHomePage最下部左側の会社概要をクリックすると開業時からH27.3.31までの全会計情報がのっています。富山LRTは会計情報を載せてるからまだ正直なほうですよ。会社存続中は毎年開示すべきです。トヨタは水素自動車の全技術を世界公開してるし、電気自動車実現はすぐそこまで来てるし、自動車産業はIT装備で情報・電子機器ですよ。車体材料の軽量化も進んでいるし、幼児や老人を病院その他に連れていくのにもドアtoドアの自動車にかないませんよ。自動車産業は世界の稼ぎ頭産業で自動車産業に水を差すような日本産業論は全くの空論でしかない。「LRTに反対し宇都宮市の公共交通を考える会」HomePage論争に参加して日本の未来を作っていこう。

  6. と | URL | tUEYA2/g

    Re:広電のLRT化に向けて 制度の壁 【最高速度40km/h】

    http://www.hiroden.co.jp/company/ir/results.html
    普通に10年分公開されているようですが…。
    分析に足りるかどうかは未確認ですが。

  7. Re:広電のLRT化に向けて 制度の壁 【最高速度40km/h】

    当ホームページ開設者は
    「速度制限について考えます。そもそも時速40kmという速度制限は
    ○路面電車の制動距離が他の道路交通に比べて著しく長いこと
    ○目視で車両間の距離を確保する方式であること
    これらの理由によって道路上の安全を確保するために設けられている制限である、というのが政府の見解だそうです。平成11年、参議院にてLRTの普及に関する質問主意書が提出され、それに対する政府の答弁書が公開されています。【参議院ホームページ】質問第二八号」
    と情報発信していますが、ニュートン力学の初歩を知ってるのでしょうね。速度制限がなぜLRTにあるのかという計算です。鹿児島電鉄ホームページに時速30キロの場合緊急制動31メートルとあります。この情報から運転手が危険を知覚したときから一定加速度の急ブレーキをかけ続けた場合、どれだけLRTが先に進んでしまうかv*v=2αs を使って計算すると
     v=40km/秒で s= 55m;
     v=50km/秒で s= 86m;
     V= 60km/秒で s= 124m;
     v=70km/秒で s= 169m
    と計算されるのです。停止までの距離を短くしようとして強いブレーキを導入すると、乗客がLRT内で強い反動力を受けてケガするとか、不快感を浴びるのです。質問主意書を出した議員はニュートン力学を知ってたのかな?

  8. Re:広電のLRT化に向けて 制度の壁 【最高速度40km/h】

    URL | tUEYA2/g
    Re:広電のLRT化に向けて 制度の壁 【最高速度40km/h】
    http://www.hiroden.co.jp/company/ir/results.html
    普通に10年分公開されているようですが…。
    分析に足りるかどうかは未確認ですが。
    ( 2016年03月29日 21:04)
    広電さんは東証2部にいたり、東証に帰ってきたりしてるが、立派な私企業のようであります。ただし、鉄道・鉄軌道・バス・不動産・観光等の広島のコングロマリットですね。広島市民にとっては飯の種にもなってくれているんでしょう。10年スパンで見ると連結純利益を引き出しているので東芝のような粉飾決算をしていないと仮定して経営体としての健全性を確認しました。ただし、最高速度の壁はニュートンの法則、軌道に交差点が多数ある、
    自動車・人間が走行・歩く空間に営業していることを考えれば最高速度を簡単に上げるほど広島市民は自信たっぷりですか?質問主意書と答弁書も読みました。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://urbankoikoi.blog63.fc2.com/tb.php/1049-67875f74
この記事へのトラックバック


最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。