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2015年03月03日 20:57
JR西条駅では2011年10月より行われてきた改良工事が完了し、
今年の1月25日に南北自由通路、駅ビル、北側広場の全面供用を開始しました。
【JR西日本】:JR西条駅 南北自由通路の供用開始について

西条駅平面図(上記ページより)
自由通路と駅ビルは先週紹介したので、今回は完成した北口広場の様子を取り上げます。
祝!JR西条駅 自由通路・駅ビル開業
前回12月に訪れた時の状況はこちら。
西条駅北口の整備状況 2014.12 バスシェルター設置
先週の記事で紹介したピカピカの南北自由通路から階段を降り北口に向いました。


2つある階段のうち北向きに降りる階段からは外壁のタイルが見えます。
2枚目は東向きに降りる階段から西条駅を撮影したもの。
北側から広場全体です。

広場内の全ての歩道を覆うシェルターも完成しました。
自由通路部分は南口の駅ビルと同じコンセプトでデザインされています。

階段付近。


これまで存在しなかった北口ができたばかりということもあり、利用者はほとんどおらず閑散としていました。


4台分のタクシープールや乗り場も整備されていますが、この日タクシーの姿はありませんでした。
島式のバス乗り場らしき物もまだ稼働していません。
何度か取り上げているように東広島市は西条駅と広島空港を結ぶリムジンバスの開設を計画しています。
西条を空港アクセスの拠点に!
実現すればまさにこの場所がアクセスバスの発着点となります。
このバス路線は東広島・西条に住む方はもちろん、広島市民にとっても定時性の確保された新たなアクセスルートになり得るので個人的にもかなり期待をしております。
今回、西条駅北口から広島空港まで、リムジンバスが通るであろうルートを実際に車で走ってみました。
車載動画にしております。
【車載動画】:JR西条駅北口から広島空港まで走ってみた 将来のバスルート(?)
撮影したのは土曜日の午後というあまり参考にはなりにくい時間ではありましたが、非常にスムーズに約19分で到着することができました。
広島大学や東広島の市街地に行く場合はここから自由通路を通り南口のバス乗り場に乗り換える必要があります。
中には北口ではなく南口や直接市街地まで乗り入れる便があってもいいと思います。
広島市街地からアクセスする場合にはJR山陽線からの乗り換えということになります。
現状、普通電車で広島駅から西条駅まではだいたい36~37分掛かります。
足し合わせると55分強となり現行のリムジンバスの45分よりは長くなりますが、混雑区間(広島~志和IC)を避けるため定時運行の面では有利です。
白市駅を使うルートより少し早いですし、エキナカや周辺施設も西条駅は充実しています。
料金はJR線広島~西条が580円ですから、リムジンバスの1340円(広島駅新幹線口~空港)より安く、白市駅ルート(JR:760円+路線バス:390円=1150円)と同等以下に抑えることが出来るのではないでしょうか。
【広島空港】:アクセス情報

空港アクセスを根本的に解決する手段とまでは言えませんが、それぞれのルートがそれぞれの課題を抱えるだけに、選択肢が多いことに越したことはありません。
現時点ではまだ具体的なことは決まっていないようですが、早期に開設されることを望みたいです。
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2015年02月27日 20:00
今年の1月25日に全面的な供用を開始しました。
【JR西日本】:JR西条駅 南北自由通路の供用開始について

西条駅平面図(上記ページより)
12月に訪れた時の様子です。
JR西条駅橋上化工事 2014.12 開業まであと2ヶ月
まずは南口広場から駅ビルの全体です。

酒蔵をイメージした軒やタイルが特徴的です。
前回までは暫定供用で仮のものだった駅名もこのように。

駅名の下には地元ライオンズクラブから寄贈された時計が設置されています。
新しい駅ビル内には、すでにオープンしていた「おみやげ街道」を除き、ドラッグストア、お好み焼き店など5つの店舗が新たにオープンしました。


1階東側にオープンしたそば・うどん店「驛麺家」は広島駅の新しいコンコースにオープンしたお店と同じお店ですね。
新駅ビルの西側にあったコンビニ「ハートイン」は、駅舎の2階に「セブンイレブン キヨスク」がオープンしたことにより一旦閉店しました。

なおこちらの店舗は3月下旬にコンビニとして再びリニューアルオープンさせるそうです。
JR西日本系なので「セブンイレブン」ブランドになると思われます。
新たに開業した東側の階段から自由通路レベルの2階に上がります。

広く取られた窓ガラスが非常に開放的です。
階段上はこのように地上まで続く非常に高い吹き抜けになっており、少し勿体無いくらいでした。
自由通路から北口方面を振り返ります。

画像右手、券売機手前のセブンイレブン、パン屋「サンエトワール」、階段と並んでいる部分が全面開業によってオープンしています。
長さ100m・幅6mの自由通路です。



供用開始後1ヶ月も経っていないこともありピカピカです!
西側には窓ガラスが設けられており、自然光もよく降りそそぎます。
木目調の天井が通路の端から端までを貫いており落ち着いた印象も与えています。
東広島市の中枢駅に相応しい施設になったと思います。
集約された2階の改札口から改札内とホームに入ります。
その前にみどりの窓口の隣に設けられている券売機です。

4台ある内の左の2台が最新型に切り替わっていますね。広島駅でも先月から導入が始まったばかりです。
ICOCAなどのICカードを、財布や定期入れから取り出すこと無く読み取り機に置くだけでチャージすることが出来るものです。
券売機上の路線図は、近々「新白島駅」や路線カラーに対応したものに取り替えられると思われます。
さて、改札内に入りました。自由通路の方向を振り返っています。

当然ながらサインにはこれまで存在しなかった「北口」が案内されています。
前回までは建設中だった1番のりばの東側へ降りる階段。


階段のすぐ後ろ側は駅ビルになっています。
1番のりば東側に新たに設置された駅名標と発車標です。

前回紹介した西側でも同じでしたが、ラインカラーは従来の青のままでした。
構内の案内においても、広島駅で見られるような新規格のラインカラーや路線記号はありません。

ただ、ホーム足元の乗車位置案内に関しては昨年から最新のものに更新されています。
コンコースやホームの掲示板にはこのような案内までありました。

4両編成と8両編成それぞれの乗車範囲が案内されています。
こういったものが広島でも案内されるようになるとは、かなり関西地区の水準に近づいているような気がします。
3両編成から8両編成まで対応できる227系の数が揃ってくれば、ますます重宝されるものになりますね。
自動放送や発車標の電光掲示板で案内できるようになれば完璧です。
最後にホームから見る北口広場。

次回は北口広場について詳しく取り上げます。
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2014年12月18日 19:00
12月6日、東広島・竹原を中心とする地元のメディアにこのことが取り上げられました。
(コメントでロマンさんに教えていただいた情報です。ありがとうございます。)
【ザ・ウィークリープレスネット】:広島空港と至近距離なのにアクセス脆弱で空港機能生かせない(以下転載)
(ここまで)世界や国内各地と結び付いている広島空港(三原市)と至近距離にある東広島市。空港を活用することが、東広島の優位性を高めることは間違いない。しかし、東広島市中心部と広島空港間のアクセスが脆弱(ぜいじゃく)なことから、空港の持つ機能を生かしているとは言い難いのも事実だ。 (日川剛伸)
西条駅と空港結ぶルートを市が提案
東広島市では、広島空港とJR西条駅を結ぶリムジンバスの開設を目指す方針を決め、今年7月、国・県に提案した。西条駅では、来年1月の供用開始に向け、駅舎の橋上化や駅の南北を結ぶ自由通路の新設、北側広場の整備が進んでいる。生まれ変わる西条駅の機能を生かし、北側広場を発着点に、拡幅工事が進む駅北側の県道飯田吉行線を経由、山陽自動車道西条IC―河内ICを通り、空港を結ぼうというアクセスルートだ。北側広場にはバス発着場を確保する。
市が西条駅を起点としたアクセスを強化したい背景には、現在、東広島市中心部と空港を結ぶア クセスが、空港とJR白市駅(高屋町小谷)間で連絡バスを利用しJR山陽本線に乗り換えるルートしかないからだ。
このルートは、乗り継ぎのわずらわしさなどがあり、早くから市内の大学や企業の関係者から、西条駅と空港を直結するリムジンバスの運行を求める声が上がっていた。
空港を利用する観光客も、東広島の中心市街地を訪れるとなると、二度乗り継ぐ必要があり、「空港から東広島へは不便」というイメージが定着していた。
市企画振興部では「西条駅は市の玄関口。新しいバス路線が実現すれば、空港への利便性が高まることはもちろんだが、乗降客に国際学術研究都市をアピールでき、市の大きなイメージアップにつながる」と話す。
新バス路線の開設は、観光客の増加にも期待が膨らむ。西条酒造協会の前垣寿男理事長は「西条駅が空港アクセスの起点となることは、広島市や宮島を訪れた外国人観光客を山陽本線で西条に呼び込む起爆剤になる。酒蔵通りを中心に、酒都・西条を世界にアピールする好機」と力を込める。
また、西条駅前には 2016年春、東広島芸術文化ホールが開館する。新バス路線が国内各地から芸術ファンを呼び込むきっかけにもなるだろう。
さらに、市によると、西条駅―空港間にリムジンバスを運行することは、広島市中心部と空港を山陽自動車道経由で結ぶリムジンバスを補完する機能にもなるのでは、という。志和IC―広島東ICは中国管内の高速道で最も交通量が多い区間で、渋滞や事故が発生しやすく、リムジンバスの運休が頻発しているのがその理由だ。
一方で、西条IC―河内ICは渋滞も少なく、新バス路線と山陽本線を乗り継げば、広島―空港間の定時性も確保できるというわけだ。
新路線開設の鍵は白市駅ルートとの両立
新しいバス路線の開発が、東広島の価値を高めるのは間違いないが、実現には、県やバス事業者の協力が不可欠となる。前述した空港と白市駅間で路線バスを運行する芸陽バスでは「白市駅ルートと西条駅ルートでパイの奪い合いになるのではないか」と危惧する。
県空港振興課では「新しいアクセスルートの開設で利便性は高まる」としながらも、「白市駅ルートは山陽道の通行止めなどの緊急時に最後の砦として維持していく必要がある。西条駅ルートの実現には、採算面など白市駅ルートとの両立を図ることが鍵」と言う。
広島空港の利用者数は2002年度の344万人をピークに減少傾向にある。新バス路線実現へのハードルは高いが、新しいアクセスルートの開発が、空港が不便というイメージを一掃、空港利用者を増やす呼び水になることを期待したい。何より、19万人都市・東広島市の空港拠点駅が、閑散とした白市駅では、あまりにも寂しい。
まさしく私が思っている通りのことが書かれています。
広島空港の開業からこれまで、東広島と広島空港を直接結ぶバス路線はありません。
以前も書きましたが、東広島の市街地や広島大学から広島空港へは、マイカー以外だと路線バスとJRを乗り継ぐ方法しか無くアクセス性はかなり悪いです。
比較的距離が近いのにもかかわらず、交通手段がないばかりに利便性や観光の面でも地の利を生かせないのは「おしい」ですね。
来年1月、西条駅に北口が完成しバスターミナルが設けられます。
西条駅と広島空港を結ぶリムジンバスができれば約23分で結ぶことができ白市駅からバスに乗るより数分早く着けるそうです。
時間もさることながら空港から直接西条まで行くことができるようになることで、単なる通過点ではなくなります。
酒蔵があつまる「酒都」を自負する西条・東広島にとって観光面でも大きなメリットがあります。
広島市内からであれば所要時間は1時間程度になります。リムジンバスの標準的な時間は45~50分ぐらいですから所要時間は増えてしまいますが、時間が読めて混雑や天候に左右されにくい手段が一つ増えることは非常に意義があることだと思います。
私はこの西条ルートが広島市内から空港までのアクセス(マイカー除く)の3~5割程度を担う存在になってほしいと考えています。
乗り換え時間を短縮するために、バス発車前の丁度いい時間に西条に到着するJR列車に例えば「空港バス接続」とか「エアポート」のような表示を行先に加えられたらいいですね。なんなら快速でなくてもいいので。
新たな手段として定着させるために、それを広島市が働きかける位の事をしてほしいです。
ニュース記事の最後には白市駅ルートは「緊急時の最後の砦」として維持していく必要があると書かれています。
確かに昨日のような大雪など何が起こるか分かりませんから廃止まではしない方がいいのかもしれませんね。
ただ採算性を考え東広島・広島市民の利便性を重視すれば、路線の大部分を西条駅が担ったほうがいいのは間違いありません。
東広島市は西条駅~広島空港間のリムジンバス開設を今年7月に国と県に提出しています。
広島市民にも大きな恩恵を受ける可能性を秘めた事業です。
私達からも実現を応援したいものです。
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2014年12月04日 22:16
JR西条駅では2015年1月25日の開業を目指し、自由通路建設と駅の橋上化とともに北口の駅前広場の整備が行われています。
【東広島市】:西条駅南北自由通路等の新設工事を行っています。
一日空きましたが、前回は南口と駅舎・ホームの様子を紹介しました。
今回は北口の変化を中心にまとめていきます。

まず駅東側の陸橋から北口を眺めた様子です。
今年8月の時点で広場のロータリーはほぼ完成している状態でしたが、現在はバスやタクシーを待つ上屋(シェルター)の設置が行われていました。

シェルターの設置工事は12月24日まで行われるようです。
見渡すとほとんどの完成したような状態でした。


"意外と"と言ってはなんですが、少しデザイン性もあって綺麗です。南口のものより凝ってるかも?
透光性はありませんが、梁からケーブルが出ている箇所があったので照明が取り付けられるのかもしれません。
ロータリー内では真新しいアスファルトの上でライン引きも行われています。

南北自由通路の北口側の端です。


立派ですね。
北口広場の西側約100mには駐輪場も整備されているようです。

平面ですがかなりの広さがありました。
そこから路地を北に出ると都市計画道路「西条駅北線」に出ます。

駐輪場は右側です。
新たにできる北口広場へのメインのアクセス道となります。
現在は少し手前で行き止まり。

北口広場の"北側"から。

都市計画道路は広場から北西に向かって伸びていきます。
歩行者部分と車道部分で屋根の高さが異なっているのが分かります。
画像は以上です。
この整備の状況を見ていると、"検討"されているという広島空港アクセスバスが現実味を帯びてきますね。
先月報道されたところによるとタクシー2台分の発着場は決まっているもののバス路線や運行時期はまだ未定のようです。
以前も書いた通り、広島空港から東広島市・広島市への利便性向上する、[空港~西条駅間]のアクセスバスの運行には期待をしています。
来年以降の動きに注目したいです。
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2014年12月02日 23:09
これに伴い駅舎は橋上化される他、南口では新たに駅ビルが、北口では駅前広場を整備します。
【東広島市】:西条駅南北自由通路等の新設工事を行っています。
JR西日本と東広島市により、自由通路・駅ビル・北側駅前広場の全面開業が来年1月25日になることが正式に発表されました。
先日、再び西条駅の方へ足を運んでみました。
今年8月に行って以来のレポートです。
生まれ変わるJR西条駅 暫定開業した橋上駅舎の様子など
南口駅前広場から、建設中の西条駅駅ビルの様子です。

ちょうどグレーのシートが掛けられている右半分は、8月に訪れた時は全く地上部を見せていない状況でした。
もうビル本体の工事は終わっているようです!
東半分の駅ビルII期新築部分。

この部分のみ外装が見えるようになっています。
駅ビルは3階建てで1階と2階は店舗、3階はJR西日本の業務施設となります。
南口広場では新たにバスシェルターの設置も進められています。


概ね緑のフェンスが置いてある部分が新設された上屋です。
これでロータリーの大部分が雨に濡れずに歩けるようになります。
暫定開業している西側の駅ビルから階段を上がり自由通路へ向かいます。

(※)
東向きの階段・エスカレーターを上がって突き当りとなる部分に、新たに店舗がオープンします。
建設している駅ビル東側部分です。
1階と2階にお好み焼きやベーカリー、コンビニなど5つの店舗が新規出店します。
それにしても駅ビル2階は南側がほぼ前面ガラス張りなので、自然光が入り込み非常に明るいです。
改札の方に向けて自由通路を進んでいきます。

と言ってもまだ北口の方には抜けられないので、今の時点では「自由通路」ではありませんが…。

(※)

(※)
改札口付近の様子です。
自由通路は今はここで行き止まりになっています。
改札を通ってコンコース内から、北口へのビル自由通路を見てみました。

こちらは内装までほぼ完了しているようですね。
さて、改札内及びホームの状況です。

(※)
3・4番のりばへは前回の時点で、西向きに降りる階段とエレベーターのみ使用できていましたが、
画像左に写っている東向きに降りる階段も供用を開始していました。
案内サインはやはり黒地に白文字。ラインカラーは無かったです。
一方1番のりばの東向き階段は、この通りまだ使えませんでした。

(※)
使用可能になった3・4番のりば東向き階段を降りて、ホーム上からコンコースを見上げてみます。

(※)
1番のりばの階段は内装工事の最中のようでした。

(※)
再舗装されたホーム上には、広島駅のように記号と数字による乗車位置案内が登場しています。

広島駅にはホーム上屋から吊り下がる乗車位置案内の専用の装置がありますが、西条駅ではどうするのでしょうね。
いよいよ発車標による案内??
1番のりば。

駅名標の帯はラインカラーの規則に沿えば広島~白市間の西条駅は緑になるはずなのですが、従来通り青のままでした。
足元の案内も含めて数年後はどのようになるのでしょうかね。
最後に駅東側にある陸橋から、橋上駅舎を。

全面開業が楽しみですね。
右側に見える北口広場は次回詳しく紹介します。
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