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広大跡地で企業グループと事業協定。来月にも用地取得へ。

2013年12月30日 21:45

先日発表された広島市中区東千田の広島大学本部跡地の「知の拠点再生プロジェクト」の事業計画に関して、
選出された三菱地所レジデンスを代表とする企業グループと広島市・広島大学は27日、事業推進協定を締結しました。
計画の概要はこちら。
広大跡地計画が正式公表。超高層住宅など2018年までに順次建設へ!

企業グループは1ヶ月以内に再開発用地3万8000平方メートルを国立大学財務・経営センターから買い取り、
半年以内には施設概要や事業スケジュールの詳細を作成し市に提出される予定です。

【中国新聞】:広島大跡再開発 企業グループと協定
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(2013年12月28日付 中国新聞朝刊紙面より)


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広島ナレッジフェアパーク完成イメージ広島市ホームページ、選定結果書より)


広大跡地再生への道筋が立ってきましたね。
しかしこれだけ塩漬けにされた土地が意外にもあっさりと民間企業に売却されてしまうのですね。
市の予算を使うBブロックやCブロックとはまた違う感触です。(当たり前か。)

今から半年後の2014年6月下旬には企業グループによる詳細な事業計画がまとまるということで楽しみにしておきたいです。
どうか順調に進んでくれることを願いたいです。



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広大跡地計画が正式公表。超高層住宅など2018年までに順次建設へ!

2013年12月09日 23:45

広島ナレッジシェアパーク
知を育み、定着させ、持続させるまちづくり

広島市と広島大学は今日、広島大学本部跡地「知の拠点」再生プロジェクトの事業内容を正式に公表しました。
3日に発表予定だったものです。

再開発計画は三菱地所レジデンスを代表に計8社が事業予定者となり進められます。
「広島ナレッジシェアパーク」と名付けられ、地上53階建てのマンションや学生住宅、病院やスポーツクラブなどが2018年までに建設される予定です。

三菱地所】:広島大学本部跡地「ひろしまの【知の拠点】再生プロジェクト」事業予定者に選定されました(PDF)
【広島市】:「ひろしまの『知の拠点』再生プロジェクト」事業予定者の募集・選定
【若林新三WEBSITE】:広大跡地再生プロジェクトの事業者が決まる


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配置計画図


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外観イメージ(報道資料より)


市議会議員の指摘で発表が一時見送られましたが、無事日の目を見ることになりましたね。
上に紹介したリンクの通り事業者や事業計画など詳細が明らかになっています。

事業者に関してですが、先日"8社"とだけ伝えられていた事業者の構成は
三菱地所レジデンス(代表者)
三井不動産レジデンシャル
広島菱重興産
トータテ都市開発
広島電鉄

社会福祉法人広島常光福祉会
三井住友ファイナンス&リース
広島トヨペット


となり、区域内に各施設が建設されます。以下、まとめてみます。

ナレッジシェアファーム
(学生・留学生向け賃貸住宅、就職支援窓口、人材養成スクール)および

分譲マンション(ナレッジシェアプラザ等含む)
(高さ178m・地上53階地下1階・665戸分譲住宅、多目的ホール)を

ナレッジシェアコミュニティ
(シニア向け住宅)

スポーツクラブ
(テナント:ルネサンス)

カーライフパーク
カーディーラー

病院


各施設の完成時期は
平成27年(2015年)にカーライフパーク
平成28年(2016年)にナレッジシェアファーム病院スポーツクラブナレッジシェアコミュニティ
平成30年(2018年)に分譲マンション
が完成するスケジュールとなります。

概算事業費は約300億円です。

年が明けて1月には土地を保有する国立大学財務・経営センターと事業者の間で売買契約を結ぶ予定で
長年停滞したこの跡地の再開発がようやくスタートします。



改めて見てもマンションは凄い規模です。
高さも明らかになり、178mは完成すれば駅前Bブロック再開発の西棟に次ぐ広島で2番目に高いビルとなります。
1棟で665戸を供給するのは広島で最大のマンションです。

広島トヨペットが入って、カーディーラーができる、というのは意外でしたね。

広島市の選定結果書などををよく見てみると、CG・ウェブクリエイター養成スクールとして「デジタルハリウッド(株)」なども加わっていたりするのですね。
これは中国地方初進出ではないでしょうか。(今とっさに調べただけですが)
他にもナレッジシェアプラザには多目的ホール、そしてその上部に階段上のオープンステージなども設けられる予定だそうです。
確かにマンションの延床8万2500平方メートルと言うのは圧倒的な大きさですが、
その他の部分では"質"に期待して、もう一度若者が集まり中心部に賑わいをもたらす場所になることを願いたいです。
事業の採算性を考えればどうしても安定的に収入を得られる住宅は外せないのでしょう。
採算性が得られないということは跡地がこのまま更地が続くことを意味します。


2014年1月に売買契約を締結するとのことで、2015年のカーディーラーを皮切りに、2018年にはすべての施設が完成する予定です。
民間資本であるからなのか、事業化から完成までが意外と早く感じますね。
Bブロック完成の2年後、広島駅橋上化事業が完了する頃になります。
今後の動きに逐一注目していきたいです。


最後に建設予定地を。

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旧広大跡地へ。旧理学部1号館の様子など…




ちなみに、市の資料では採用はされなかった次点の提案者の事業案も見ることができます。
事業者名は伏せられています。
"住宅棟"の供給戸数は書いてありませんが、延床面積は三菱地所レジデンスのタワーマンションより多い約9万8800平方メートル。
環境影響評価対象ギリギリですね(笑)
地上15階で横長のテラス状に2棟建設する計画だったそうな。
住む側としてはタワーの方が嬉しいですね…



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53階建て!?広大跡地事業案が決定も発表は延期。

2013年12月04日 01:57

何があったのでしょうか。
広島市は今年6月から再公募していた中区千田町の広島大学本部跡地「知の拠点」の再開発事業者を先月選定し終えました。
本日広島市と広島大学が共同で記者会見し概要が発表される予定でしたが、
議会への説明が不十分などとして一部の市議会議員から声が上がり、急遽中止となりました。

再開発事業計画は学生向けの賃貸住宅や就職支援窓口に、スポーツクラブ、病院、さらには地上53階建ての分譲マンションも盛り込まれた案になっています。


【TSSテレビ新広島】:松井広島市長へ一部市議反発 広大跡地の事業計画発表を中止 (以下転載)

広島市は市内中心部の未利用地・広島大学本部跡地について、きょう、広島大学と共同で再開発案を発表する予定でしたが、一部の市議会議員から指摘を受け、急きょ、発表を取りやめることになりました。
広島市中区に広がる3.8ヘクタールもの大規模未利用地『広島大学本部跡地』。広島市と広島大学は、その再開発プロジェクトについて、きょう、計画案と事業予定者を発表する予定でした。広島大学本部跡地を巡っては、教育や研究などの機能を担う『知の拠点』として再開発するため、これまでに、4つの民間事業者が計画を提出。学識経験者などが非公開で選考を進めてきました。広島市が、きょう公表する予定だった計画書には、地上53階建ての高層マンションを中心に、周辺には、学生の就職活動やベンチャー企業を支援する施設をおき、また、病院やイベントステージの建設も予定していました。しかし、この計画決定に対し、一部の議員から『知の拠点』構想に沿っておらず、事前の説明が不足しているなどの声が出たため、広島市と広島大学は、けさ、予定していた共同会見を急きょ、中止しました。自民党保守クラブ・都市活力向上特別委の三宅正明委員長は「今までいろいろな経緯があるし、議会の中でも広島市の今後の活性化を担う1つの重要な土地であるから、公募の形でやって(理念に)沿った形になっているかどうかについては議論する余地があるやもしれません」と話し、これに対し、松井市長は「誤解に基づく見解であると思うし、議会の審議をへる性格のものではない。報告するのはわかりますが、リーダーシップの問題ではなくて、議会と行政の手続きをきちっと踏んでやる中で、お互いに理解を深めながらやっていく、そういう性格のものです。リーダーシップうんぬんとは違う気がする」と話しました。
市長と議会との『対立の構図』が繰り返される中、1月末から予定していた事業開始への影響が懸念されています。



【NNNニュース】:「広大跡地」に53階建ての分譲マンション
(数日間動画が見られます)
【広島ホームテレビ】:広大本部跡地開発 市長「内容は問題ない」


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広大跡地所有区分広島市ホームページPDF資料より


今回公募されているのは上の図の赤い部分、国立大学財務・経営センターが所有する3.8haの土地です。
先日"広大の医療系学部が千田町に移転する"と話題になったのは図の広大東千田キャンパスの北側青い部分です。
2016年4月にも「知的人材育成センター(仮称)」として開館を目指しています。詳しくはこちら。
広大、16年に跡地に人材育成センターを建設。医療系学部の一部も移転へ。

広島市と学識経験者などから公募にて選定再開発案は、超高層分譲マンションを中心とし、学生・留学生向け賃貸住宅や就職活動支援窓口、スポーツクラブ、医療機関、研究機関、イベントスペースなどが提案されています。


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(2013年12月3日放送、広島テレビ「テレビ派」より)


分譲マンションは三菱地所レジデンスが事業者となる地上53階地下1階建てで、供給戸数は665戸にも上るそうです。
全体の完成は2018年の予定になるとのこと。


これに対し、"医療機関などに対し研究施設が狭い"などの点を挙げ、議会での審議・説明を求めるよう抗議が挙がり、今日の記者発表は中止に至ったとのこと。



一度事業計画が決まるも事業者=アーバンコーポレイションの民事再生手続きにより頓挫し、はや5年。
ひとまずまた新たな大手デベロッパーによる再開発案が示されたのは安心したいです。

三菱地所レジデンスの超高層マンションの規模は凄いですね。
地上52階のBブロック西棟が514戸、Cブロックが480戸ですから、これまでの広島の分譲マンションにおいて類を見ない大規模な住宅となります。
高さは200m前後になるでしょう。

しかしまだ課題は多いです。
予算の他、広大跡地への適格性という点で超高層マンションは必要なのかとご指摘をされる方もいらっしゃると思います。
私も個人的に高層ビル好きでおそらく広島最高層となるであろうマンションが建つのは非常に見てみたいところではありますが(笑)、
ここ広島大学本部跡地に「知の拠点再生プロジェクト」として広島市が高層マンションを建てることに対してはいささか疑問が残ります。
思い起こせば5年前の計画案でも50~60階建ての分譲マンションなどが提案されていました。
仮に床面積で考えると分譲マンション>>>研究・教育機関となるのは明らかで、
これを「知の拠点」と名乗るのはどうも違和感がありますね。
中心部、中でも千田・鷹野橋周辺は広島大学の東広島移転以降、街の衰退が叫ばれています。
そのような中でこの計画案自体に反対というわけではありませんが、「知の拠点」という看板を大きくし過ぎているような気がします。
広島市はこの点をもう少しよく市民に説明していくべきではないかと思います。


今回の発表延期を松井市長は「手続き上の問題」としていますが、2014年1月末から予定していた事業着手(設計など)に影響が出る可能性もあります。
なんとか今年中の発表を待ちたいです。


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旧広大跡地へ。旧理学部1号館の様子など…



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旧広大跡地へ。旧理学部1号館の様子など…

2013年06月01日 02:00

広大跡地関連のニュースを記事にするときにいつも思っていました。
跡地の使える適当な写真が無いんですよね。
その素材集めと保存されている旧理学部1号館の様子なども確認するため、先日行って参りました。

広大跡地の近況としては今年に入って、広島市が旧1号館を無償取得したり、2016年に広大が医療系学部を移転させる発表など動きがいくつかありました。

広大、16年に跡地に人材育成センターを建設。医療系学部の一部も移転へ。
広大跡地、5月から再開発事業社を再公募。
広島市が旧理学部1号館を無償取得へ


まずは電車通りに面する南側の公園の入り口から。

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有名なイチョウ並木ですね。
左手はトータテが取得し2棟の高層マンションが建てられた「広島ガーデン・ガーデン」。

そして右手には広島大学が建設する医療系学部の講義棟兼人材育成センターの予定地となります。

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奥は夜間学科などが入る建物ですね。


イチョウ並木を抜け広場に出ます。

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左奥に広がる空間が東千田公園。右手正面の建物が旧理学部1号館ですね。
どちらも広島市が所有します。


右側には独立行政法人国立大学財務経営センターが所有する空き地が広がっています。

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東千田公園のような芝生ではなく、ただの雑草ですね。。
いわゆる「広大跡地」、いわゆる「知の拠点構想」の中心はこれらの土地を使うことになります。
画像には入っていませんが、この並木の右側にも同じくらいの敷地があり、かなり広大(こうだい)です。


さて、旧1号館を正面から見てみます。

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こう見ると、レンガ張りで入り口も重厚なつくりになっているためちょっとした感激がありました。


しかし…。
よくみてみるとヒビ割れや割れた窓ガラスなど傷みが進んでいることが分かります。

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ここから普段人の目にあまり触れない裏側へと廻ります。

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建物の傷みは変わらず激しいです。割れたガラス窓の奥に暗い通路や部屋が見えたりして、夜に来たくはないなと思いましたね…(笑)
雑草や木も生え放題伸び放題です。

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建物にこのような案内が貼ってあるのがみえました。

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「理学部」と書いてあるのが意外です。大学が存在していた当時から劣化が進んでいたのでしょうか。


旧理学部1号館は、"被爆建物"として現在でも保存はされていますが、これでは"放置"と変わりないですね。
今年度広島市はこの建物の耐震調査と具体的な保存活用策の検討を行う、とされています。
個人的には正直、「これを保存活用するの!?」と思ってしまうような状態でした。

一部はオブジェとして保存し解体、全く同じ物を復元させるという選択肢も加えるべきではないかと思います。

耐震調査をするにしてもどちらにしろ耐震補強工事を行わなくてはなりません。
外装・内装工事にもかなりの作業が必要です。
古い建物でどのくらい維持費がかかるかも分からず、保存活用は相当な費用がかかるのではないでしょうか。
コメントでも先日頂きましたが、広大跡地に残された基準値を超える鉛の問題もあります。


とは言え、この重厚なレンガ造りの建物は非常によくこの場所にマッチしていると思うんですよね。
特にこの新緑の木々との相性が凄く良く感じました。

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建て替えで外壁を復元し、新たなスポットとなればかなり魅力的な場所になるのではないかと思います。
中身としては集客性のある自然史や歴史博物館などが想定されますが、もちろんそれ自体の必要性なども十分議論していかなくてはなりません。
平和公園や本通りなど観光客が立ち寄りそうな場所から少し離れたところにあるのが広大跡地です。
周りにそれほどのスポットもありません。
旧1号館はどのような活用法が取られるにしろ実際に生まれ変わるのは、残念ながらまだまだ掛かりそうですね。。

それこそ私が以前から主張しているように本通りでぶつ切りになっているアストラムを南へ延伸し広大跡地前に駅を建設することができれば、
開発の起爆剤ともなりえるのでしょうが、広島市が意欲を見せているのは西風新都線のみという状況でこちらも厳しいです。。

見守るしか無いですが、この広大跡地の開発によって賑わいを取り戻したいですね。


【広島市】:広島大学本部跡地の有効活用の促進について



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広大、16年に跡地に人材育成センターを建設。医療系学部の一部も移転へ。

2013年05月17日 01:52

コメントでJUNさんに教えていただきました。ありがとうございます。

広島大学は2016年4月の開校を目指し、東千田町の広大本部跡地に新校舎を建設する予定でいるようです。
教えていただいた日経新聞の記事が何故か削除されているので、16日の中国新聞の記事を。

【中国新聞】:16年4月開館目指す

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(平成25年5月16日付 中国新聞朝刊紙面より)


建物は5階建てとなり医学部、歯学部、薬学部の教養科目が移転される他、
私立大学との連携や企業との共同研究の場、留学生や労働者の日本語教育の機能も持たせ、知の拠点構想の中核に位置づけられる「知的人材育成センター」の一つとして最初に完成する建物となりそうです。

「一部の学部だけでも千田へ復帰を」と以前から申していましたがそれに近いことが行われそうですね。
しかしよく読んでみると医学・歯学・薬学部の主なキャンパスは南区広大病院周辺の霞キャンパスで、
教養科目の講義だけわざわざ東広島まで行って受けている状態なのだそうですね。
ということで学生の絶対数が増えるわけではありません。
それでも学生にしてみればこれほど不便なことは無かったでしょうし、人材センターと合わせてようやく建設の動きが見えてきたのは前向きに捉えたいです。

記事にもある通り広島大学本部跡地では先日、国立大学財務・経営センターが所有する3.8ヘクタールの土地に関して、5月中にも再開発事業者の公募を開始することが分かりました。
広島市中心部の求心力を高めるためにも今度こそ実現させてほしいですね。



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